結論(先に読む)
他人の車を嘔吐で汚したときは、汚した側の個人賠償責任保険が使えることがあります。火災保険・家財保険の特約として付いている場合が多く、清掃前の写真保存と保険会社への確認が先です。千葉県では見積書・領収書の発行に対応します。
- 撮影→保険会社へ連絡→見積、の順がトラブルになりにくい
- 同居の親族の車は対象外になりやすい
- 同乗者が車内で嘔吐したケースは個人賠償の相談が多い
千葉県の車内清掃費用と保険の判断目安もあわせて確認できます。
今すぐ千葉県で依頼する
- 電話 070-8428-0866(365日24時間・見積無料・立会不要)
- メールで問い合わせ
- 千葉県の料金表
関連する解説
深夜の路肩、2列目から響いた音
船橋市の湾岸道路。飲み会からの帰り道に、アルファードの2列目から、聞きたくない音がしました。
旦那さん同士の集まりの帰りで、ハンドルを握っていたのは参加者のひとりの奥様。送迎の途中、後ろに座っていた男性が、こみ上げるものを抑えられなかった。
路肩にハザードを灯して緊急停止。嘔吐は一度で終わらず、ドアを開けて夜風にあたってもらう間も続いたそうです。
その横で、奥様がおしぼりとゴミ袋をかき集め、無言で拭き続けた。
空いていた3列目に本人を横たえ、なんとか自宅まで送り届けたのは、日付が変わってから。

私のところに電話が入ったのは、その翌日、日が傾いたころでした。
かけてくださったのは、汚してしまったご本人。30代後半、保育園に通うお子さんを育てているご家庭です。声には、二日酔いよりも重い罪悪感がにじんでいました。
翌朝の謝罪電話が、友情を追い詰めた
私に相談をくださる前、その日の午前に、本人は友人へ謝罪の電話を入れていました。声はかすれ、ひたすら平謝り。
それでも、受けた側の空気は晴れませんでした。運転して、片付けまで背負った奥様は、怒り心頭です。
理由はひとつ。ドアを開けた瞬間に立ち上がる、あの酸っぱい臭い。そして2列目に残った、輪郭のはっきりしたシミ。
夜のうちに拭いたはずの座面を朝いちばんに確かめた奥様は、そのまま肩を落としたそうです。
男同士は「悪かったな」で流したい。奥様は「毎日子どもを乗せる車です」と言う。この温度差が、十数年の友情に細いヒビを入れていきます。

嘔吐物は水ではありません。胃酸を含んだタンパク質の汚れです。
繊維の表面をすり抜け、座面のウレタンまで潜り込む。表面が乾いても、湿気と体温で臭いだけが戻ってくる。ここに芳香剤を足すと、混ざってさらに気分の悪い空気ができあがります。
その夜、惜しかった応急処置
路肩での初動は、正直よくやったと思います。固形分を先に取り、押さえて吸わせる。この順番は守られていました。
惜しかったのは、そのあとです。強い香りのスプレーを一本使い切り、奥様は自宅に着いてから、沸かしたお湯を含ませたタオルで念入りに拭き直したそうです。
高い熱は、タンパク質を繊維に固めます。香りは、酸っぱさと混ざって別の不快さに変わる。ベルトの巻き取り口や縫い目に入った分には、そもそもタオルが届きません。
朝に臭いが戻ったのは、頑張りが足りなかったからではなく、汚れの居場所が移っただけだからです。
見積の桁が変わった、あの瞬間
ご希望は明確でした。嘔吐する前の状態まで、完全に戻してほしい。
これは、車内をひととおり綺麗にする一般的な清掃とは別物です。
臭いをゼロに近づけるなら、2列目シートを車体から取り外し、表皮をめくり、ウレタンと骨格まで分解して洗う。フロアの下、シートレールの隙間、内装パネルの裏まで開けます。
素材が戻らないと判断した部品は、洗わずに交換します。フロアマット、座面の表皮、床に敷かれた防音材、ベルト本体あたりが候補になります。
その分解洗浄の見積は、汚れの深さによって十数万円から数十万円。今回は交換部品を含めて22万円台になりました。
金額を伝えた瞬間、電話口の空気が固まるのがわかりました。
友人に請求できる額ではない。かといって、奥様の要求は正しい。
保険証券の隅にあった、たった一行
ヒアリングの途中で、私はたずねました。賃貸にお住まいですか。契約のときに、火災保険に入られていませんか。
火災保険や家財保険には、賠償責任の特約が付いていることが少なくありません。
大きく分ければ三種類。第三者への個人賠償責任、大家さんへの借家人賠償責任、それに預かった物や設備の修理費用をみるもの。持ち家でも賃貸でも共通して出番があるのが、ひとつ目の個人賠償責任です。
日常生活の偶然な事故で他人の物を汚し、法律上の賠償責任を負ったときに支払われる。この現場は、まさにその形でした。
証券を探してもらい、折り返しの電話は明るい声。付いていた、と。
保険会社に状況を伝えると、対象になるという回答でした。受話器を持ったまま、これで完全に戻せる、と声が出ました。前夜のうちに撮ってあった写真が、ここで効きます。
参考までに、チューリッヒ少額短期保険のチューリッヒの家財保険(ミニケア賃貸保険)では、第三者に対する個人賠償責任の支払限度額が1回の事故につき1,000万円。家財の補償額は80万円から750万円まで選べて、年間保険料は3,490円から、月額換算で約290円ほどです(支払いは年間一括払いのみ)。
この手の個人賠償責任は、本人と配偶者、同居の親族、別居の未婚の子までが対象になるのが一般的です。家族単位で守られる、という感覚に近い。
代車を置いて、愛車を預かる
適用が決まってからは早い。同等クラスの代車を置き、アルファードをお預かりして分解洗浄に入ります。
船橋市内にある友人ご夫婦の駐車場で現車を確認したのが、電話の当日。保険会社の確認に一日。着工までは実質二日でした。

シートを外した床は、写真のように鉄板が見えるところまで開きます。拭き掃除では届かない場所に何が残っていたか、目で見てわかる状態です。
温水で洗い、汚水を吸い上げ、しっかり乾かす。仕上げは密閉した車内をオゾンで満たし、除菌と脱臭。

菌やウイルスの居場所をつぶす工程まで踏むので、戻ったときの空気は、嘔吐の前よりむしろ軽く感じられます。お預かりの目安は、分解と乾燥を含めて3日から5日ほど。
返却の日、奥様はシートに顔を近づけて、深く息を吸いました。何も言わずにうなずいた数秒が、こちらにとっての報酬みたいなものです。
嘔吐した本人の自己負担はなし。悪い噂も立たず、飲み会はまた開かれたと聞いています。
月290円が守ったのは、車内ではなかった
長くこの仕事をしていて思うのは、壊れやすいのは内装より人間関係だということ。
お金の話を保険に預けられた瞬間から、当事者はみんな冷静になれます。
賃貸契約のときに、言われるまま入った火災保険。あの月数百円が、22万円の弁償と、十数年の付き合いを同時に守りました。
急な体調不良や粗相は、世代を問わず起こります。証券の特約欄を、今夜一度だけ開いてみてください。まだ付いていないなら、家族全員が対象になるこの補償を足しておくと、次のピンチで顔色が変わらずに済みます。
なお、同居の親族の車を汚した場合や、車の使用・管理をしていた立場での事故は、対象外になることがあります。適用の可否は約款次第です。清掃前に写真を撮り、必ず保険会社へ確認してください。申請に使う写真の整理と見積書、領収書は当店で用意します。
募集文書番号
チューリッヒ少額短期保険 SOC-2451(2)