2026.06.10
滋賀・近畿エリア
他人の車に嘔吐 個人賠償責任保険で解決できる?
滋賀県ののどかな景色を眺めながら、3歳の娘と5歳、それに友人の息子くんを乗せて走るドライブは本当に賑やかで楽しかった。
あんなにみんなで笑って、美味しい晩御飯まで一緒に食べたのに、まさか帰り道であんなハプニングが起きるなんて。
突然シートから聞こえた、あの重苦しい音。
友人の子が車内で激しく嘔吐してしまったとき、頭が一瞬で真っ白になった。
チャイルドシートからベルトの隙間まで、見るも無残に汚れていく。
慌ててコンビニに滑り込み、窓を全開にして必死で拭き取ったけれど、車内にこもる強烈な酸っぱいニオイに目眩がした。
携帯の向こうで涙声で平謝りする友人に、こちらも動転しながらなんとか家へ帰り着くと、彼女はすでに我が家の前で待っていた。
「本当にごめん、弁償するから」と頭を下げ続ける姿を見て、申し訳なさと困惑で胸が締め付けられる。
翌日、ネットで必死に探した出張の車内清掃業者へ電話をかけると、救いの言葉とともに意外なアドバイスをくれた。
「嘔吐物の清掃は、シートの奥のウレタンまで酸性の液体が染み込むので、特殊なバキュームでの吸引や、アルカリ性薬剤による中和、オゾン脱臭などの専門技術が必要です。ただ、これには数万円の費用がかかります。もしご自身の車両保険か、お友達が個人賠償責任保険の特約に入っていれば、それを使えるかもしれませんよ」
自分の車両保険を使うと、翌年から等級が下がって保険料が跳ね上がる。
それは避けたいけれど、友人にも大金を負担させたくない。
そこで友人に恐る恐る確認すると、自動車保険の特約にそれらしきものがあるという。
さっそく保険会社に問い合わせて、詳しく仕組みを調べてみた。
驚いたことに、この個人賠償責任保険は、今回のケースにぴったり当てはまる可能性がとても高いらしい。
親の監督責任のもとで、子どもが他人の財産を偶然汚してしまった場合、法律上の損害賠償責任が発生するためだ。
しかも、友人がこれを使っても、彼女の保険の等級は下がらない「ノーカウント事故」扱いになるという。
火災保険や自動車保険の特約として、実は多くの人が知らずに加入しているケースが多いそうだ。
清掃業者から正式な見積書をもらい、友人の保険会社に提出すれば、私の自己負担はゼロになり、友人の懐も痛まない。
お互いの関係にヒビを入れず、プロの技術で愛車を元通りにするための、これが一番優しい解決策なのだと思う。
同じように車内のハプニングで悩むママたちに、この仕組みがもっと届きますように。